妊婦の方が知るべき水の知識

妊婦の方が知るべき水の知識

妊婦さんの身体は、通常よりも多くの水分を必要とするため、そこまで空気が乾燥していなくても、のどがカラカラになってしまうことがあります。そのため、妊婦さんにとって水分を積極的に取ることはとても大切なことですが、水分であれば何でもいいというわけではありません。

今回は妊婦さんに知ってもらいたい水分補給に関する知識をご紹介しましょう。

妊婦さんにとって水分補給が大切な理由

妊娠中は新陳代謝がアップして体温が高くなり、汗をかきやすくなります。そのため妊娠中は、身体から水分が失われる傾向にあり、のどが渇いてしまうのです。水分を積極的に取らないと脱水症状になり妊婦さんと赤ちゃんの健康が侵される可能性が出てきます。また、お肌の調子が悪くなったり便秘などを引き起こしたりすることもあります。

お腹の赤ちゃんは、体の約80%が水分でできていると言われていますし、赤ちゃんを包み込んでいる羊水も水分です。そして赤ちゃんも新陳代謝が活発なため、赤ちゃんのことを考えると、妊婦さんはその分多くの水分を取らなければならないといえます。

妊娠中は通常よりも意識して水分を取るようにしてください。摂取する量は、毎日1~2リットルが目安とされます。また、一度に大量に飲むのではなく、小まめに補給して常に潤いを絶やさないようにすることがポイントです。

妊娠中に水道水をそのまま飲むのは危険!

日本の水道水は世界でもトップレベルの質であることで知られていますが、この安全性は、大腸菌などの病原菌を殺すために多くの塩素を使うことで守られています。

そのため、地域によっては水道水の塩素濃度が高いことがあり、人の身体にも少なからずとも影響があると考えられます。さらに、近年では放射性物質や環境汚染の影響が、水道水に及んでいるのではないかと心配されています。

水道水は、健康な大人が飲んでも身体に害を感じないかもしれませんが、抵抗力の弱い赤ちゃんにはどんな影響があるかわかりません。お腹に赤ちゃんがいる妊婦さんは、水道水を直接飲むのは避けた方がいいでしょう。

避けた方がいい飲み物とは?

妊娠中は水分補給として手にする飲み物にも気を使う必要があります。以下の飲み物を避けるようにしましょう。

・カフェインが入っている飲み物

コーヒーや紅茶などのカフェインが含まれる飲み物は、興奮作用があり精神が不安定になるためなるべく避けるようにしましょう。母乳を通して赤ちゃんもカフェインを摂取して、寝つきが悪くなったりなかなか泣き止まなくなったりしてしまいます。

・タンニンが入っている飲み物

タンニンは鉄分の吸収を阻害してしまいます。緑茶やウーロン茶に多く含まれています。

・砂糖がたっぷりのジュース

おやつとして少量なら問題ありませんが、水分補給として過度に摂取することはやめておきましょう。

・アルコール

直接胎児に影響が出てしまいます。妊娠が発覚したら控えてください。

おすすめの飲み物は「純水」!

安心して水分補給をしたいという方は、純水を利用するのがおすすめです。純水とは、塩素やウイルスなどの不純物を全て取り除いたキレイな水のことで不要な成分が入っていないため、身体への悪影響が殆どないといえるでしょう。

妊婦さんでも安心して飲むことができるといわれています。お腹の赤ちゃんは、内臓が未発達なので大人にはいいとされているミネラルも、赤ちゃんの身体には負担となってしまうことがあります。

食べ物に気を使っていても、飲み物は見落としていたという方もいらっしゃるかもしれませんが、水は赤ちゃんの体を作る基本になるものです。また、お母さんにとっても水分補給は妊娠中に陥りがちな便秘の解消などにも役立ちます。母子共に健康の状態で無事に出産できるように、安全な純水でこまめな水分補給を心掛けましょう。

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