粉ミルクの上手な保存方法

粉ミルクの上手な保存方法

開封した粉ミルクの容器は、しっかりと蓋をして直射日光の当たらない涼しい場所で保管し、概ね1カ月以内に使い切ることが大切です。空気に触れやすい状態で保管すると、空気中に浮遊するホコリや有害物質を吸着し、赤ちゃんの身体に悪影響を及ぼす恐れがあります。

また、粉ミルクは水分を吸収しやすい性質があります。例えば、粉ミルクを計量したスプーンを容器内で保管すると湿気が帯び、カビが発生しやすくなってしまいますので、必ず別の場所で保管するようにしましょう。

冷蔵庫に保管するケースがよく見られますが、庫内は湿度が高く粉ミルクを保管する場所として適切ではありません。さらに、冷蔵庫から出し入れする際に、容器内の温度が変化することによって、粉が固まってしまうことがあります。

粉ミルクはダニ・カビが繁殖しやすい

一度開封して常温で保存している小麦粉やホットケーキミックス、お好み焼き粉などでは、ダニやカビが繁殖しやすいと言われています。ダニやカビは、ほんのわずかな隙間からも侵入が可能なため、条件が整えば短期間のうちに大繁殖してしまう可能性があるのです。

同じ粉末状のものでも、粉ミルクは特に注意が必要です。粉ミルクには、ダニやカビが餌として好むタンパク質の他、たくさんの旨味成分が含まれているため、しっかりと蓋をして外気と遮断しなければなりません。

また、開封後の容器を高温多湿の場所で保管したり、濡れたスプーンで計量したりすると容器内の粉ミルクが水分を吸着し、ダニやカビが繁殖しやすい状態を作ってしまいます。

ダニやカビを口にしたことにより、アレルギーを発症したケースも報告されています。まだまだ抵抗力の低い赤ちゃんの身体を守るためにも、開封から1カ月以上が経過したものは、思い切って処分するようにしましょう。

粉ミルクを小分けしておく際の注意点

粉ミルクは、あらかじめ必要量を小分けして容器に入れとくと、調乳の際の手間が省くことができます。粉ミルク専用の容器を使うと、夜間の調乳や外出時の授乳時にとても便利です。

粉ミルクの品質や味を保つためにも、容器は常に清潔にし、完全に乾燥した状態で粉ミルクを入れ確実に封をしておきましょう。また、一度にたくさん小分けにするのではなく、必要な分だけ準備するようにし、その日のうちに使い切るようにしましょう。

鞄に入れて持ち歩く時には、暖房の効き過ぎた部屋や直射日光の当たる場所に置かないように注意します。特に真夏の車内は高温になりやすいため、長時間放置しないように気をつけます。

最近では、1回分の粉ミルクをキューブ状にしたものや、スティック状の袋に小分けされたものも販売されています。持ち運びにも便利ですし、工場で生産された状態で調乳ができるため安心です。以上の内容を意識し、粉ミルクを安全に保管しましょう。

▲ページトップへ▲